徳利の形状を模した伝統的な形状の花瓶です。
徳利の形状を模した伝統的な形状の花瓶です。
生地の成型は磁器の生地をつくる陶土に水分などを混ぜた「泥しょう」を、乾燥した石膏型に流し込んでつくる成形法「排泥鋳込み」で作ります。
石膏型が泥しょうの水分を吸収して張り付くので、目指す厚みになったら型の中の泥しょうを排出して乾燥させ、型から外します。
主に急須や花瓶、置物など、中が空洞になった袋状の器を成型するのに適してます。
そして、乾燥させた後に削りを入れて形を整えます。
磁器は最終的に削りを入れる事によって形を出すので、これも熟練の技術がいる大切な工程です。
そして出来上がった生地を920度で二日間かけて素焼きし、独自の釉薬を一個一個刷毛で巻いて1300度で3日間かけて還元焼成。
その後上絵付し800度で焼成し完成します。
伝統的な古伊万里草花紋の柄を、黒とプラチナで表現。
木甲桐紋は、鳳凰が止まる木として神聖な植物とされてきた桐と、瓜を輪切りにしたその断面を図案化した孫繁栄を祈る家紋木甲の中に、鳳凰、桜、竹、梅、菊、七宝の吉祥文様を散りばめた有田焼の伝統絵柄です。
鳳凰は伝説の霊鳥で瑞兆を表し、桜は生命力の証、竹はしなやかで折れる事の無い強さ、梅は清楚、知恵を意味する慶事の象徴、菊は長寿のシンボル、七宝は仏教典に載る「七つの宝」で富貴を表し、かつ無限に連鎖する金輪の交叉から成る文様のため、「無限の子孫繁栄」などを表します。
吉祥文様は、先人の陶工たちが、使う人の暮らしを物質・精神両面から豊かにしたいとの思いから、有田焼に多く用いてきた文様です。
その思いを世界中の皆様に器を通して届ける事ができれば幸いです。